北欧食堂とその美食の冒険アンドレアス・ジョンセン監督作品食用としての虫が脚光を浴びている。数年前国連が世界の食糧危機に対抗する手段として食用虫を推薦して以来、レストラン関係者はその味を喧伝し、環境活動家は生態系への影響の少ないを強調する。公衆衛生科学者たちはその豊かな栄養を訴えている。虫は、全世界の食の安全に関するあらゆる問題を解決する新しいスーパーととなるのかコペンハーゲンにその主たる拠点を持つ北欧食研究所は、シェフと研究者から成っているチームを作り、過去3年間にわたってこの問題に取り組んできた。ジョシュ・エバンス、ベン・リード、ロベルト・フロールは世界を旅する、20億もの人々から成る、既に虫を食べている文化で話を聞いた。北欧食研究は独立非営利機関で、レストラン「ノーマ」のシェフ、レネ・レゼピとレストラン界の起業家クラウス・マイヤーが共同で確立したものである。アントレアス・ジョンセン監督による「バグズ」では、欧州、オーストリア、メキシコ、ケニア、日本などのコミュニティをまわり、虫の調達や養殖、調理や試食を実践する。この旅には女王の暗殺や砂漠のごちそうである蜜蟻、巨大なスズメバチや人間を一時盲目にさせるほどの強力な光を使ったバタの罠など、誰も知らない体験が詰まっている。チムの経験、現場やラボでの対話、農場訪問や国際会議を通り、深刻な問題が浮上してくる。工業的に生産される虫は、果たして世界を強くする多様性のある生態系の中にいる虫と同じように美味で有益なもののか?虫の増加産であり当然に得るのを誰のものか?虫は我々の食システムの機能不全の象徴なのか?それとその不全を解決する魔法の薬なのか?